パワー評価訓練システム-1080SPRINT
トレーニングとパフォーマンス評価の両方ができる斬新なシステム
ファンクショナルトレーニングやスピードトレーニングに最適
負荷抵抗と速度を方向別に指定
パフォーマンス評価のためのデータ
概要
スウェーデンの1080motion(テン・エイティ・モーション)社はトレーニングに革命を起こします。
高度な先端技術を搭載した選手やコーチ、トレーナーが現場で使えるツールとしてのアイデアを1080Sprintと1080Quantumとして商品化しました。
1080motion社のトレーニングシステムは世界のアスリートやコーチ、トレーナーの間で広く使用され、従来方式と比べ高いトレーニング効果、評価用として価値のあるデータが得られることが多数の研究成果として報告されています。
製品ラインナップ
可搬型の1080Sprintと据置型の1080Quantumをラインナップ
1080SPRINT(可搬型)
特徴
90mのワイヤーで牽引走とアシスト走(オーバースピードトレーニング)に対応
負荷抵抗の大きさは運動中・走行中でも変更可能
ターゲット速度を設定して負荷抵抗を自動的に切替
走行中や水泳中の力・速度・加速度・パワーを測定
運動直後に区間ごとの各数値の平均、最大速度、最大速度出現区間、左右差などを表示
同一選手内、選手間での複数試行のデータを選択し色別に比較表示
本体に車輪が付いているので施設内移動が可能
仕様
- 負荷範囲:1〜15kg(連続)
- 最大負荷:30kg(10秒間) 、45kg(3秒間)
- 最大速度:14m/s
- ワイヤー長:90m
- 外形寸法:1004×330×216mm
- 本体重量:29kg
構成・数量
- 本体×1台
- ベルト(腰用)×1本
- 標準タブレット(セットアップ済)
- 取扱説明書(ソフトウェア内)
価格
お問い合わせください
オプション
- キャリングケース
- クラウド3年パック
- クラウド5年パック
- 頑丈タブレット(ToughPad)
ダウンロード・リンク
1080Quantum(据置型)
特徴
各種のファンクショナルトレーニングやパフォーマンスに使用できる多用途モデル
EccentricBoostモード(伸展時のみ最大300kgの負荷抵抗)を搭載
コンディショニング用途やスポーツリハビリテーションに於ける筋機能の測定評価に最適
アームの高さは多段階で調節可能、アーム先端は多方向に自在回転します
本体を床にボルト固定できるので高負荷に対しても安定して使用できます。
仕様
- 負荷範囲
- 遠心性負荷(連続、滑車なし):1〜25kg
- 求心性負荷(連続、滑車なし):1〜30kg
- 求心性負荷(連続、滑車あり):1〜60kg
- 最大負荷
- 滑車なし:75kg
- 滑車あり:150kg
- 最大速度
- 8m/s(遠心性負荷抵抗時)
- 6m/s(求心性負荷抵抗時)
- ワイヤー
- 樹脂製(太さ:1.7mm)
- ワイヤー長
- 4.5m(滑車なし)
- 2.25m(滑車あり)
- 外形寸法
- 1.56(W)×1.7(H)×1.45(D)mm
- 本体重量
- 180kg
- 備考
- 『求心性』『遠心性』の表現は装置を基準としてワイヤー終端部の移動方向に準じて記しています。
- 『滑車あり』はワイヤー端部を装置に固定しワイヤー上に配置した自由滑車にハンドルやベルト等を取り付けた使用方法です。
- 『滑車あり』では設定可能な最大速度は上記の半分になります。
構成・数量
- 本体×1台
- ベルト(腰用)×1本
- ベスト×1個
- グリップハンドル×1個
- 標準タブレット(セットアップ済)
- 取扱説明書(ソフトウェア内)
価格
お問い合わせください
オプション
- クラウド3年パック
- クラウド5年パック
- 頑丈タブレット(ToughPad)
ダウンロード・リンク
機能や特徴の説明
従来式の負荷抵抗との違い
レジスタンストレーニングで負荷となる抵抗の生み方はウェイトスタック(おもり)やチューブ、空気圧、油圧、電磁ブレーキ、慣性車輪などトレーニング機器によって異なり、それぞれの方式で一長一短があります。
1080motionのパワー測定トレーニングシステムは、サーボモーターで検出した力・速度・方向をフィードバック制御して負荷抵抗を調節します。特許取得済の高度な制御技術により、様々な負荷モードに対応しています。
1080motionの負荷抵抗
1080motionは多様な負荷抵抗を設定できます
- 慣性力のあり/なし
- ワイヤーの長さに依らない負荷抵抗
- 速度に依らない負荷抵抗
- 短縮時と伸張時で方向別の負荷抵抗と速度
- 速度規定による等速性(isokinetic)条件
1080motionで設定可能な負荷モード
-
Normal mode
ウェイトスタック式に似せた慣性力をシミュレートした負荷抵抗
加速時に負荷が大きくなり減速時には負荷が軽くなります。
-
No Flying Weight mode
加速時はNomarl modeと同様に慣性力応じた負荷が掛かりますが、減速時に負荷が軽くなる現象を生じさせない制御モード
-
Isotonic mode
速度に依らず抵抗負荷は一定
スプリントの評価とトレーニング
製品名にもなっているとおり、短距離走に於ける牽引走やアシスト走に使えます。
ターゲット速度を指定して負荷抵抗の大きさの自動切換もできます
データはリアルタイムで計測・表示され、走行直後に結果を確認することができます
走行中の力・速度・加速度・パワーの変化に加え、最大速度、最大速度出現区間、左右差などを確認できます
陸上競技以外でも短時間に大きく加速する能力を必要とする競技全般に使用できます
全身ファンクショナルトレーニング
ワイヤーが届く範囲が広いため、移動を伴った各種の運動中に水平方向に抵抗を掛けることができます。
従来のトレーニングマシンと同様に多関節動作としてのファンクショナルトレーニングもできますが、着用したベストや腰に巻いたベルトにワイヤーをフックすることで身体の移動そのものに抵抗を掛けられるので、横方向への移動や切り返し動作など様々な全身動作に対して使用できます。
ジャンプやスクワットなど、床方向に対して引っ張る必要がある場合は滑車を介することで意図した方向への負荷にすることができます
抵抗の大きさと速度はワイヤーを引き出すときと巻き戻すときで個別に設定できるので動作や目的に応じて自由に組み合わせできます
高速・高負荷でも安全
抵抗の大きさと速度を方向別に指定できるので安全に測定とトレーニングができます
例えば、『投げっぱなし』のような動作には、ワイヤーが引き出されるときだけ速度規定なし(動作の速度よりも大きな値を設定)で負荷抵抗のみを設定し、最大パワーが得られるよう与えられた負荷抵抗に対してできるだけ早く動作を行います。巻き取り時の速度を微速に設定することで動作完了後にワイヤーはゆっくり巻き取られます。
伸張性収縮時のみに大きな負荷を掛けたい場合は、短縮性収縮時には比較的軽い負荷抵抗を設定することで伸張性収縮に特化した測定とトレーニングができます。
方向別に負荷抵抗と速度を規定できることが1080motionのシステムの最大の特徴です。
詳細な波形データ
一般的なトレーニングマシンでは、データのサンプルが十分でないため飽くまで目安としての数値のみの表示、または最大値や平均値などの代表値の結果しか得られません。1080motionのパワー測定トレーニングシステムは、力と速度のデータを高速でサンプルしているので、力・速度・加速度・パワーの運動中の変化を波形としてグラフ表示できます。
変化を波形で見られることは、繰り返し動作に於けるバラツキや動作を局面ごとに分けて評価することを可能にします。
1080motionを測定機器としてパフォーマンス評価等の多数の研究が為されており、トレーニング用としてだけでなく、研究用としてもご使用頂けます。
タブレット対応
現場での使い易さを重視。マウスやキーボード不要で操作できるタブレットでの操作を前提として設計されています
タブレットと本体は無線通信(Bluetooth)で接続するため配線の煩わしさがありません
屋外での使用が主となるお客様には堅牢タブレットの代名詞であるPanasonic製ToughPadをオプションで選択頂けます。
システムの標準構成にタブレット(MicrosoftSurface)が含まれていますが、お客様のコンピュータへのセットアップも頂けます。
クラウド対応
インターネットに接続することで全てのユーザープロファイルや測定データ、トレーニング記録がクラウドデータベースと同期されます
データがクラウド化されることにより、複数のコンピュータからデータにアクセスできます。
クラウドデータベースはマイクロソフトの最新クラウドプラットフォーム(Azure)にて構築されおり、1080motion社が直接管理しています
論文や学会発表等
1080Sprintや1080Quatumは国際的に多くのパフォーマンス研究で使用されています。
論文リストを表示
- Acute Kinematic Effects of Sprinting With Motorized Assistance
- 加速走
- Force–velocity profiling of sprinting athletes: single-run vs. multiple-run methods. European Journal of Applied Physiology
- レジスト走
- Training at maximal power in resisted sprinting: Optimal load determination methodology and pilot results in team sport athletes. PLOS ONE
- レジスト走
- Validation of force-, velocity-, and acceleration-time curves and temporal characteristics as output data from the 1080 Sprint. Masters’ thesis, Norwegian School of Sport Sciences
- 1080Sprintで得られる測定項目の妥当性について。修士論文
- A Resisted Sprint Improves Rate Of Force Development During A 20-Meter Sprint In Athletes. Journal of Strength and Conditioning Research
- レジスト走がForceRateを向上させる件
- The Potentiating Effect of Resisted Sprint Training in Varsity Level Sprinters. Journal of Strength & Conditioning Research
- 中途半端なレジスト走ではスプリントのパフォーマンスは向上しない
- The effect of individualized sprint training in elite female team sport athletes. Journal of Sports Sciences
- ある女性アスリートチームに個別のスプリントトレーニングを適用した効果について
- Effects of a 4 Week Very Heavy Resisted Sprinting Intervention on Acceleration Sprint and Jump Performance in Youth Soccer Players. Masters’ thesis, The Swedish School of Sport and Health Sciences
- 若手サッカープレーヤーに対して高い負荷抵抗によるスプリントトレーニングは加速能力に向上が見られた
- A training intervention on acceleration sprint and jump performance in late pubertal adolescent athletes. Masters’ thesis, The Swedish School of Sport and Health Sciences
- トレーニングの事例研究:思春期後半のサッカープレーヤーに極大の負荷抵抗のトレーニングを課した結果、スプリントの加速能力とジャンプ能力に改善が見られた
上記のリストの日本語表記は編集中です。ここでは、お問い合わせ頂いた際にご案内する目的にて弊社が社内用に論文タイトルを簡易に訳しています。個々の内容については直接ご確認頂きますようお願いします。
主に直近2年程度の新しいもののみを抜粋したものです。
FAQ
製品に関してお問い合わせの多い事項について一問一答形式で回答します。
下記に記されていないご不明な点は随時お問い合わせください。
どのような競技種目で使用できますか?
陸上競技(走・跳・投)、水泳、サッカー、ラグビー、アイスホッケー、ゴルフなど様々な競技でご使用頂けます。
全身を使ったファンクショナルトレーニング以外にも特定部位にフォーカスした運用もできるので原則として適用種目を選びません
車椅子にも使用できますか?
はい。車椅子にワイヤーを固定できる場合はご使用頂けます。車椅子バスケ等で実績があります。
負荷抵抗ゼロでも測定できますか?
いいえ。ワイヤーを使ったシステムなので負荷抵抗は必要です。必要な負荷抵抗はワイヤー長や動作速度に依ります。
速度を規定してパワーを測定?
パワーの測定やトレーニングを意図した場合、速度には動作よりも大きな値を設定し制限を掛けないで使用します。
短縮性収縮時または伸張性収縮時の何れかの方向のみを対象とする場合、他方向では速度や負荷を緩めて設定します。
伸張性収縮が対象となる測定やトレーニングでは、伸張時には遅い速度を設定し、規定された速度内で最大の力を発揮させます。
筋のコーディネーションを目的としたコンディショニングや怪我を復帰する過程でのリハビリテーションなどでは速度が規定された等速性の条件下での運動は極めて効果的です。速度のみを規定することで負荷の大きさは自分で加減できます。
慣性力ありのモードがあるのは何故ですか?
空気圧式など慣性力による影響が少ないことが利点とされています。敢えて1080motionが慣性ありのモードを備えているのは、身体を動かす上で慣性力は必ず働くため、目的に依っては必ずしも慣性力=悪とはならず、必要な場合があるためです。
伸張性収縮時にオーバーロードはできますか?
はい。ただし、据置型のQuantumとは異なり本体が固定されていないので接地面との間の摩擦力を超える力で引っ張ると本体がズレるためこれを起きないようにする工夫が必要です
また、負荷範囲を大きくするために滑車を使用します。滑車を使用した場合、設定可能な負荷抵抗は2倍、速度は1/2になります
ワイヤーは絡まりませんか?
はい。ワイヤーを整然と引き出し・巻き取りする独自の機構を搭載しています。
ゼロポジションを任意に設定できますか?
はい。任意のワイヤー位置をゼロポジションとして設定できます。
常時インターネット接続が必要ですか?
いいえ。インターネット接続が無い状態でも負荷設定や測定できます。分析にはクラウド接続が必要です。
ソフトウェアライセンスは更新が必要ですか?
はい。ご購入から1年目以降は更新が必要です。更新費用は80,000円[税別]/年です。
更新は年単位が基本ですが、システム購入時に複数年分の更新がセットになったパッケージも選択頂けます。
ライセンス更新しなかった場合でもトレーニングマシンとしての操作・使用はできます。分析には更新が必要です。
自前のパソコンで使用できますか?
はい。ソフトウェアをお客様のパソコンにダウンロード頂きインストールと設定をして頂ければご使用頂けます
パソコンに必要なスペックを教えてください
OS:Windows10
メモリ:512MB以上
HDD/SSD:80MB以上
スクリーンサイズ:1024×768以上
WiFiまたはLAN
Bluetooth(Microsoftスタック)
※Bluetoothスタックは、BlueSoleilでも動作を確認していますが標準サポート外です。東芝製スタックはWindows10非対応です
iPadやAndoridでも使用できますか?
いいえ。対応OSであるWindows10で動作します。(弊社の標準サポート外ですが、Windows7、Windows8でも動作します。)
強い力で引っ張って本体がズレませんか?
A1:据置型の1080Quantmは床に固定するのでズレません。
A2:可搬型の1080Sprintは自重(29kg)だけで不十分な場合はウェイトプレート等で本体をズレ難くする工夫が必要です
納品時に取扱説明をして貰えますか?
はい。納品時にお客様先で取扱説明を実施します。実施時間は半日程度です。
購入後の使用方法に関する問い合わせは?
メール・電話での応対およびインターネット接続によるオンラインサポートにて対応します。
今後、講習会等を定期的に開催する予定ですので、併せてご活用ください。
弊社スタッフがお客様先を訪問して対応するオンサイトサービスをご希望の際は有償にて対応します。
メンテナンスや故障時の対応は?
国内で弊社が対応します。
弊社は各種の計測機器や訓練機器のトラブルシューティングに十分な経験を有しているので安心してご使用ください
保守契約のようなものは必要ですか?
いいえ。現状ではライセンス更新のみです。
製造元によると各国の納入先での問題発生件数が少ないため訪問型の保守サービス提供は必須とされていませんが、今後、国内での状況をみて弊社が独自にサービス提供する場合があります
年次の保守定期点検や不具合発生時に弊社スタッフがお客様先を訪問して行うトラブルシューティングへの対応、万一の場合の代替機の提供を必要とされるお客様には追加サポートプランにて承ります。
1080motionの製品には多くの日本製部品が使われており、危惧されるような故障発生リスクも低いと思われます。
お問い合わせ
弊社は1080motion社製品の日本国内に於ける輸入総代理店です。
製造元の方針により直接販売のみのため卸販売はしていません。
お見積りやデモのご依頼はメールにてお問い合わせください。